和室の障子をカーテンに変える:知っておきたいメリット・デメリット

障子の画像

和室の障子をカーテンに変えることを検討しているお客様へ、その変更によるメリット・デメリット、具体的な方法、費用、そしてカーテンの選び方について解説いたします。。

和室の雰囲気を活かしつつ、より快適で機能的な空間にするための情報を提供します。

和室で障子をカーテンに変えるメリット

和室の障子をカーテンに変えることで、様々なメリットがあります。ここでは、その具体的な良さについてご紹介します。

和室の雰囲気を手軽に変えられる

    和室の障子をカーテンに変更することで、部屋の雰囲気を大きく変えることが可能です。カーテンの色やデザインを変えるだけで、モダンな雰囲気にも、より柔らかな雰囲気にも演出できます。障子をカーテンに変えることは、比較的簡単に和室のイメージチェンジをする方法と言えるでしょう。

    リフォームほど大掛かりにならずに和室の良さを活かしながら、手軽に空間の印象を変えたい場合に有効な手段となります。

お手入れが簡単になる

    障子紙は破れやすく、定期的な張り替えが必要です。特に小さなお子様やペットがいる家庭では、張り替えの頻度が高くなることもあります。

    カーテンに変えることで、この障子の張り替えの手間から解放されます。カーテンは汚れたら洗濯やクリーニングで清潔に保つことができるので、日頃のお手入れが非常に簡単になる点が大きなメリットです。

和室 遮光や断熱効果の向上

    障子は光を通しやすい和紙でできているため、十分な遮光性や断熱性はありません。

    カーテンに変えることで、遮光性の高い生地を選べば日差しをしっかりと遮ることができ、寝室として和室を使用する場合などに役立ちます。また、断熱機能のあるカーテンを選べば、窓からの冷気や熱気の出入りを抑え、冷暖房効率を高めることも期待できます。

畳の日焼けや劣化を防げる

    強い日差しは畳を変色させたり劣化させたりする原因となります。カーテンを設置することで、直射日光が畳に当たるのを防ぎ、畳の日焼けや傷みを軽減できます。特に遮光性や遮熱性の高いカーテンを選ぶことで、その効果をさらに高めることができるでしょう。レースカーテンを併用すれば、明るさを保ちつつ紫外線をカットすることも可能です。

    これは和室の畳だけでなく、家具や壁面などの日焼け防止にも繋がります。

畳の画像

障子をカーテンに変えるデメリット

    障子をカーテンに変えることにはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。変更を検討する際には、これらの点も考慮することが大切です。

和室の伝統的な雰囲気が損なわれる

    障子は日本の伝統的な建具であり、和室ならではの落ち着いた雰囲気を醸し出しています。障子をカーテンに変えることで、この和室の持つ伝統的な趣や和室らしさが薄れてしまうと感じる場合があります。特に、障子特有の柔らかな光の取り込み方や、引き戸にした際のすっきりとした見た目は、カーテンでは再現が難しい点と言えるでしょう。和室の雰囲気を重視したい場合は、慎重な検討が必要です。

遮音性や通気性が変化する場合がある

    障子は和紙を通して空気の循環を促し、湿度を調整する効果があります。また、ある程度の遮音性も備えています。

    カーテンの種類によっては、障子ほどの通気性が得られなかったり、期待していたほどの遮音性がなかったりする場合があります。密閉性の高いカーテンを選ぶと、部屋の湿度がこもりやすくなる可能性も考えられます。障子をカーテンにすることで、これらの機能がどのように変化するかを理解しておくことが重要です。

障子をカーテンに変える方法

    障子をカーテンに変える方法はいくつかあります。ここでは、一般的な変更方法についてご紹介します。

障子を外してカーテンに変える手順

    障子をカーテンに変える一般的な方法として、まず既存の障子を取り外します。障子は通常、鴨居と敷居にはめ込まれているため、上枠を持ち上げるようにすると外すことができます。

    障子を外した窓枠に、カーテンレールを取り付けます。カーテンレールの取り付けには、窓枠の内側や外側の壁面にビスで固定する方法が一般的です。その後、選んだカーテンをレールに取り付ければ完了です。障子の撤去やレールの取り付けに自信がない場合は、専門業者に依頼することがおすすめです。

障子を外して ロールスクリーンを取り付ける方法

    障子を外した後に、カーテンではなくロールスクリーンを取り付けることもできます。ロールスクリーンは、生地を巻き上げて開閉するため、窓周りがすっきりと見えます。

    ロールスクリーンの取り付けも、障子を外した後の窓枠や壁面に専用の金具を取り付けて設置します。製品によって取り付け方法は異なりますが、比較的簡単にリフォームできます。和室の雰囲気に合うように、和紙調の生地や落ち着いた色合いのロールスクリーンを選ぶのがおすすめです。

ロールスクリーンの画像

障子をそのままにしてカーテンを設置する手順

    賃貸物件の場合や、障子を残しておきたい場合は、障子をそのままにしてカーテンを設置することも可能です。この場合、壁や窓枠に穴を開けずに設置できる突っ張り棒タイプのカーテンレールが便利です。

    障子の手前の天井付近に突っ張り棒をしっかりと固定し、そこにカーテンを吊るします。窓のサイズに合わせて突っ張り棒の長さを調整し、安定するように設置してください。100均などで手軽に入手できる突っ張り棒を活用することもできますが、カーテンの重さに耐えられる強度があるか確認が必要です。

カーテンレールやアイテムの選び方

    和室にカーテンを取り付ける際には、カーテンレールやその他のアイテム選びも重要です。空間の雰囲気や機能性を考慮して選びましょう。

壁に穴をあけずにカーテンをしたい場合

    壁に穴を開けずにカーテンを取り付けたい場合は、突っ張り棒式のカーテンレールが有効です。窓枠の内側や、窓枠と天井の間など、突っ張れる場所があれば設置可能です。製品によって耐荷重が異なるため、取り付けるカーテンの重さを考慮して選びましょう。

    最近では、デザイン性の高い突っ張り棒や、カーテンレールとして使える突っ張り棒も販売されています。100均などでも手軽に入手できますが、安定性を重視する場合は、より強度のある製品を選ぶことをおすすめします。

デザインや機能性を重視する場合の選び方

    和室の雰囲気に合うカーテンを選ぶ際は、色や柄だけでなく素材感も考慮しましょう。落ち着いたアースカラーやナチュラルカラーのカーテンは、和室の空間に馴染みやすい傾向があります。また、機能性を重視するなら、遮光性、断熱性、防音性などの機能を持つカーテンを選ぶと、より快適な空間になります。昼間のプライバシーを確保しつつ光を取り入れたい場合は、レースカーテンとの併用も検討しましょう。和室の良さを活かしながら、ライフスタイルに合った機能を持つカーテンを選ぶことが大切です。

和室に合うその他の種類

    和室に合わせやすいのはカーテンだけではありません。ロールスクリーンやプリーツスクリーンなどがあり、それらによって伝統的な雰囲気を残しつつ、モダンな要素を取り入れることも可能です。

プリーツスクリーン活用

    障子の代わりとして、プリーツスクリーンが和室に適しています。これらは蛇腹状や蜂の巣状の構造をしており、和紙のような柔らかな光を取り入れつつ、プライバシーを確保できます。特にプリーツスクリーンには和紙調の生地もあり、和室の雰囲気を損なわずに設置できます。

    窓周りがすっきりと見え、モダンな和室を目指す場合にもおすすめです。目隠しとしての機能も高く、調整次第で様々な光の取り込み方ができるのが特徴です。

プリーツスクリーンの画像

ナチュラル素材や和のテイストのカーテン

    和室に馴染むカーテンを選ぶなら、麻や綿などのナチュラル素材や、和のテイストを取り入れたデザインのカーテンがおすすめです。これらの素材は、自然な風合いがあり、和室の持つ温かみと調和します。色合いも、生成りやベージュ、抹茶色など、落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。また、竹や麻を織り込んだようなデザインのカーテンも、和の雰囲気を演出しつつ、モダンな印象を与えます。

    レースカーテンも、生成りのリネン素材などを選ぶと、柔らかな光を取り込みつつ、和室の良さを引き立てることができます。

費用の目安と注意点

    障子をカーテンに変える際には、ある程度の費用がかかります。また、窓のサイズや設置状況によって注意すべき点もあります。

カーテンに変える際にかかる費用

    障子をカーテンに変える際にかかる費用は、選ぶカーテンの種類やグレード、カーテンレールの種類、そして自分で設置するか業者に依頼するかによって大きく変動します。一般的な目安として、カーテンレールは1,500円から5,000円程度、カーテン本体は5,000円から15,000円程度が目安とされています。これに加えて、自分で設置する場合はドライバーなどの工具費用、業者にリフォームを依頼する場合は施工費用が1窓あたり5,000円から10,000円程度かかることがあります。

    突っ張り棒を使用する場合は、100均などでも購入できるため費用を抑えられます。窓のサイズが大きい場合や特殊な形状の場合は、オーダーカーテンが必要となり費用が高くなる傾向があります。

窓のサイズや設置状況による注意点

    カーテンを選ぶ際や設置する際には、窓のサイズを正確に測ることが非常に重要です。窓の幅だけでなく、高さも採寸し、カーテンの丈が適切になるように選びましょう。掃き出し窓の場合は床に引きずらないように、腰高窓の場合は窓台にかかりすぎないように丈を調整する必要があります。また、窓枠の素材や壁の構造によっては、カーテンレールの取り付けに適さない場合もあります。

    古い建物の場合は、下地の状態を確認し、必要であれば補強を行うことも検討しましょう。特殊な形状の窓や、出窓などの場合は、既製カーテンでは対応できないことがあり、オーダーカーテンが必要になる場合もあります。

まとめ

    和室の障子をカーテンに変えることは、和室の雰囲気を手軽に変更し、お手入れを簡単にし、遮光性や断熱性を向上させるなど、多くの良さがあります。一方で、伝統的な和室の雰囲気が損なわれたり、遮音性や通気性が変化したりする可能性も考慮する必要があります。障子を外してカーテンレールを取り付ける方法や、障子をそのままにして突っ張り棒を活用する方法など、様々な変更方法があります。

    カーテンレールやカーテン選びでは、デザイン性や機能性、そして和室に合う素材やテイストを考慮することが大切です。プリーツスクリーンやハニカムスクリーンなども和室に適した窓周りアイテムとして検討できます。費用は選ぶものや設置方法によって異なりますが、事前にしっかりと確認し、窓のサイズや設置状況にも注意して計画を進めましょう。和室の用途や好みに合わせて、最適な窓装飾を選んでください。猫を飼っている場合は、破れにくい素材を選ぶなどの配慮も必要になることがあります。

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