吹き抜け窓にカーテンは必要?特徴と後悔しない選び方ガイド

吹き抜け窓の画像

吹き抜けのある家は、高い位置にある吹き抜けの窓から光が降り注ぎ、開放的でおしゃれな空間を演出できるため人気を集めています。しかし、実際に住んでみると「吹き抜けの窓にカーテンは必要か?」と悩む方も少なくありません。吹き抜け窓は高い位置にあるため、直射日光による眩しさや室温の変化、外部からの視線など、一般的な窓とは異なる特性を持ちます。

これらの課題を解決し、快適な吹き抜け空間を実現するためには、適切な窓周りアイテムの選択が重要です。本記事では、吹き抜け窓の特性とカーテンの必要性、具体的なアイテムの種類、操作方法、そして後悔しない選び方のポイントを詳しく解説します。

吹き抜け窓の特徴とカーテンの必要性

吹き抜けの窓は、室内に明るさと開放感をもたらす魅力的な要素ですが、その特性ゆえにカーテンの必要性が生じる場合が多くあります。ここでは、吹き抜けの窓が持つ独特の特性と、それに対してカーテンがどのように役立つのかを詳しく解説します。

吹き抜け窓の特性

    吹き抜けの窓にカーテンが必要か、不要かという問いに対しては、設置が推奨されるケースが多いです。吹き抜けの窓は、その開放感と採光性の高さが魅力ですが、同時にいくつかの課題も生じさせます。これらの課題を解決するために、カーテンやそれに類する窓周りアイテムの設置は非常に有効です。

    具体的には、強い日差しによる眩しさの対策、室温の変化への対応、そして外部からの視線対策が挙げられます。これらの問題に適切に対応しないと、快適なはずの吹き抜け空間が、かえってストレスの原因となる可能性もあります。そのため、吹き抜けの窓をより快適に活用するために、適切な窓周りアイテムをつけないという選択肢ではなく、導入を検討することが大切です。

強い日差しとまぶしさの対策

吹き抜け窓から差し込む強い日差しは、時間帯や季節によっては眩しすぎることがあります。特に、西側に窓が配置されている場合、夕方には西日が強く差し込み、テレビやパソコンの画面が見えにくくなるなど、日常生活に支障をきたす可能性も考えられます。このような直射日光は、床や家具の日焼けの原因にもなりかねません。

そこで、カーテンを設置することで、光の量を調節し、眩しさを軽減することが可能です。遮光性のある生地を選べば、光を効果的に遮断し、快適な室内環境を保てます。

また、非遮光タイプのレース生地のロールスクリーンであれば、光を取り入れつつも、日中の外からの視線を遮るミラー機能を持つものもあり、眩しさを和らげる効果も期待できます。これにより、一年を通して快適な明るさに調整し、快適な生活を送ることができます。

室温の変化への対応

吹き抜けの窓は、室内の開放感を高める一方で、室温の変化に影響を与えることがあります。温かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する性質があるため、冬場は暖房で温められた空気が2階に上がりやすく、1階部分が寒く感じられることがあります。逆に夏場は、吹き抜けの窓から入る日差しによって室温が上昇しやすく、冷房の効率が低下することが課題です。

このような熱の出入りは、光熱費の増加にも繋がります。カーテンを設置することで、窓からの熱の出入りを抑え、室内の温度を一定に保ちやすくなります。

特に、断熱性や遮熱性の高い生地を選ぶことで、夏は涼しく、冬は暖かい状態を維持しやすくなり、冷暖房効果の向上に貢献します。プリーツスクリーンは、そのハニカム構造によって空気層を作り出し、高い断熱性と保温性を発揮するため、吹き抜け窓の室温変化対策として特におすすめです。窓に断熱性の高いサッシやガラス(Low-E複層ガラスなど)を採用することも、室温変化対策として有効です。

外部からの視線対策

吹き抜け窓は高い位置にあり、開放感をもたらす一方で、外部からの視線が気になる場合があります。特に住宅が密集している地域では、隣接する家や道路から室内が見えてしまう可能性があり、プライバシーの確保が課題となります。昼間は外から見えにくくても、夜間は室内の明かりによって外から見えやすくなるため、注意が必要です。

カーテンを設置することで、必要な時に外部からの視線を遮り、プライバシーを守ることができます。すりガラス調のフィルムを貼ることも選択肢の一つですが、カーテンであれば開閉によって視線の遮断と採光を自由にコントロールできる利点があります。これにより、安心して日常生活を送ることができるでしょう。

吹き抜け窓に適した窓周りアイテム

吹き抜け窓は、その特性から一般的な窓とは異なる窓周りアイテムの選択がおすすめです。ここでは、吹き抜け窓に最適な操作方法と、おすすめの窓周りアイテムの種類について詳しく解説します。

おすすめの操作方法

    吹き抜け窓に設置する窓周りアイテムは、その高い位置ゆえに操作方法が非常に重要になります。手の届かない場所にあるため、一般的な手動操作では開閉が困難です。そのため、手動操作と電動操作のどちらを選ぶかは、使い勝手や予算、設置場所の条件などを考慮して慎重に検討することがおすすめです。

手動操作の選択肢

手動操作タイプの窓周りアイテムを選ぶ場合、吹き抜け窓のような高所に設置する際は、操作チェーンや操作コードを十分に長く伸ばせる製品を選ぶ必要があります。チェーン式やプルコード式などが手動操作の主な選択肢ですが、プルコード式はスクリーン下部を直接引くため、吹き抜け窓には不向きです。

チェーン式であれば、両側のチェーンを引くことで操作が可能で、高所の窓にも対応しやすいです。手動操作のメリットとしては、電動タイプに比べて本体価格がリーズナブルである点、電源が不要で設置が比較的簡単である点、そして停電時でも問題なく操作できる点が挙げられます。

しかし、吹き抜け窓の位置が高いと、操作コードが長くなりすぎて見た目の邪魔になったり、風で揺れて絡まったりする可能性も考慮しなければなりません。また、離れた場所からの遠隔操作はできないため、頻繁な開閉を想定している場合には不便を感じることもあるでしょう。

電動操作の利点

吹き抜け窓に最適な操作方法として、電動操作は数多くの利点があります。電動タイプの窓周りアイテムは、リモコンやスマートフォンからの遠隔操作が可能であるため、高い位置にある吹き抜け窓でも手軽に開閉ができます。複数の窓を同時に操作できるタイプもあり、広い吹き抜け空間の窓を一括で管理したい場合に非常に便利です。

また、操作コードがないため、見た目がスッキリとしており、インテリアの邪魔をしません。スマートホームシステムと連携できる製品もあり、より快適な住環境を実現できます。しかし、電動タイプは手動タイプに比べて本体価格が高価になる傾向があり、電源の確保や配線工事が必要になる場合もあります。また、故障時には専門的な修理が必要になる可能性も考慮しておく必要があります。

効果的な窓周りアイテムの種類

    吹き抜け窓に設置する窓周りアイテムは、採光性、断熱性、操作性、デザイン性など、様々な要素を考慮して選ぶことがおすすめです。一般的なカーテン以外にも、吹き抜け窓の特性に適した様々な種類のアイテムがあります。ここでは、吹き抜け窓に特におすすめのアイテムをいくつかご紹介します。

ロールスクリーン

ロールスクリーン、またはロールカーテンは、一枚のフラットな布を巻き上げて開閉するシンプルな構造が特徴です。スッキリとした見た目で、モダンなインテリアによく調和します。吹き抜け窓への設置も可能で、チェーンや電動式など、様々な操作方法が選択できます。特に電動ロールスクリーンは、高所の吹き抜け窓でもリモコン一つで手軽に操作できるためおすすめです。充電式でコンセント不要なタイプもあり、電源の確保が難しい場所でも設置しやすいです。

ロールスクリーンは、遮熱・断熱機能を持つ素材を選ぶことで、寒さ対策や日差しコントロールに効果を発揮し、冷暖房効率の向上も期待できます。UVカット機能や、日中外から室内を見えにくくするミラー機能付きの生地も便利です。カーテンレールが不要で取り付けが簡単な点もメリットとして挙げられます。また、レース生地のロールスクリーンを選べば、光を取り入れつつプライバシーを確保することも可能です。

ロールスクリーンの画像

プリーツスクリーン

プリーツスクリーンは、その名の通りミツバチの巣のような六角形の構造を持つスクリーンです。このハニカム構造によってできた空気層が、高い断熱性と保温性を発揮します。そのため、吹き抜け窓の冷暖房効率を向上させたい場合に特におすすめのアイテムです。夏は外からの熱気を遮断し、冬は室内の暖気を逃がしにくくするため、省エネ効果も期待できます。

ダブルプリーツスクリーンは、ハニカム生地が二重になっているため、さらに断熱性能が高いです。操作方法も豊富で、手動のコード式やチェーン式、そして電動式が選択可能です。

電動タイプであれば、高い位置にある吹き抜け窓でも簡単に操作でき、利便性が高まります。ただし、凹凸があるため埃がたまりやすい点や、カーテンのように洗濯できない点、また窓枠の奥行きが5~6cm必要になる場合がある点には注意が必要です。しかし、その高い断熱性能は、吹き抜けのある快適な室内環境を実現する上で大きなメリットとなります。

プリーツスクリーンの画像

バーチカルブラインド

バーチカルブラインドは、細長いルーバー(羽根)を垂直に並べたスタイリッシュなデザインが特徴で、モダンなインテリアによく合います。ルーバーの角度を調整することで、光の差し込み具合を細かくコントロールできるため、調光性に優れています。吹き抜け窓に設置すると、縦のラインが強調され、開放感をさらに引き立てる効果も期待できます。

操作方法は、ワンチェーン式やツーループコード式などの手動操作に加え、電動タイプもおすすめです。しかし、吹き抜けにシーリングファンが設置されている場合、風を受けてルーバーが大きく揺れることがあるため注意が必要です。また、他のアイテムと比較して、完全に光を遮断する遮光性は劣る場合があります。

バーチカルブラインドの画像

吹き抜け窓のカーテンを選ぶポイント

    吹き抜け窓に設置するカーテンや窓周りアイテムを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントを考慮することで、後悔のない、快適で機能的な吹き抜け空間を実現できます。ここでは、特に重要な選び方のポイントを解説します。

操作性と取り付け位置の確認

    吹き抜け窓に設置するカーテンを選ぶ際、最も重要なポイントの一つが操作性です。吹き抜け窓は高い位置にあるため、通常のカーテンレールでは手が届かず、開閉ができません。そのため、手の届く位置から操作できる方法を選ぶ必要があります。手動操作の場合、操作チェーンやコードが長くなるため、その長さがインテリアの邪魔にならないか、安全に操作できるかを確認することが重要です。頻繁に開閉しない窓であれば手動でも問題ありませんが、日差しの調整やプライバシー確保のために日常的に開閉したい場合は、電動操作が非常に便利です。

    電動タイプはリモコンやスマートフォンで遠隔操作ができるため、高い位置の窓でもストレスなく操作できます。また、取り付け位置も重要で、窓の形状や周囲の壁の状況によって、壁面付け(正面付け)と天井付けのどちらが適しているかを確認しましょう。製品によっては、取り付けに下地が必要な場合もあるため、事前に建築業者に確認することをおすすめします。高所作業となるため、足場や梯子の確保が必要になることも考慮に入れる必要があります。

機能性の考慮

    吹き抜け窓のカーテンを選ぶ際には、機能性を十分に考慮することが重要です。特に、夏場の強い日差しによる室温上昇や冬場の冷気対策、そしてプライバシーの確保は、吹き抜け窓の快適性に直結する課題です。遮熱・断熱機能を持つ生地を選ぶことで、冷暖房効率を高め、光熱費の節約に繋がります。UVカット機能付きの生地は、家具やフローリングの日焼けを防ぐ効果もあります。

    また、外部からの視線が気になる場合は、遮光性やミラー機能を持つ生地を選ぶと良いでしょう。ロールスクリーンやプリーツスクリーンには、これらの機能を持つものが多く、吹き抜け窓のデメリットを解消するのに役立ちます。防炎加工や防カビ・抗菌加工など、高所に設置するためメンテナンスがしにくいことを考慮した耐久性の高い素材を選ぶこともおすすめです。

デザインとインテリアへの調和

    吹き抜け窓のカーテンは、機能性だけでなく、デザイン性も非常に重要な要素です。吹き抜け空間は家の中心的な存在となることが多く、窓周りのアイテムは室内の印象を大きく左右します。選ぶアイテムの種類(ロールスクリーン、プリーツスクリーン、バーチカルブラインドなど)、生地の色、素材、柄などが、リビング全体のインテリアと調和しているかを確認しましょう。

    スッキリとしたモダンな空間にはシンプルなロールスクリーンやバーチカルブラインドが似合いますし、ナチュラルな雰囲気の空間には柔らかな質感の生地が合います。また、窓のデザインや大きさ、壁の色とのバランスも考慮し、空間全体として統一感のあるコーディネートを目指しましょう。単に窓を覆うだけでなく、空間のアクセントとなるようなデザイン性の高いアイテムを選ぶことで、より魅力的な吹き抜け空間を演出できます。

リビングでの設置事例

    リビングの吹き抜け窓にカーテンを設置する際は、その開放感を最大限に活かしつつ、機能性も兼ね備えることが重要です。例えば、大きな吹き抜け窓に電動式のロールスクリーンを設置することで、日中の強い日差しを遮りつつ、必要な時にはスムーズに開放感を味わえます。ロールスクリーンは、開閉時に生地がフラットに収納されるため、窓周りがすっきりと見え、リビング全体のデザインを損ないません。

    また、断熱性の高いプリーツスクリーンをリビングの吹き抜け窓に採用すれば、冬場の冷気や夏場の熱気の侵入を防ぎ、冷暖房効率を向上させることができます。これにより、リビングを常に快適な室温に保ち、一年中心地よく過ごすことが可能です。視線が気になる場合は、遮光性の高い生地や、日中外から見えにくいミラー機能付きの生地を選ぶことで、プライバシーを保護しつつ、明るさを確保できます。

    バーチカルブラインドは、ルーバーの角度を調整することで、リビングに差し込む光の量を細かくコントロールでき、スタイリッシュな空間を演出するのに貢献します。リビングのインテリアに合わせて、素材や色、柄を選ぶことで、吹き抜け窓が空間のアクセントとなり、より洗練された印象を与えられるでしょう。

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